宇治橋(うじばし)

京阪宇治駅前

京阪宇治駅
京阪電車の中書島駅で京阪宇治線に乗り換え、約15分程で終点の宇治駅に着く。8時半です。平成7年(1995)にリニューアルされた京阪宇治駅は珍しい構造をしている。駅舎の中をJR奈良線の線路が横切っているのです。JRの宇治駅は宇治川の西側なのだが、京阪とJRの駅を一箇所にしたら乗り継ぎができ大変便利だったのではなかったでしょうか。また駅舎の正面は、平等院鳳凰堂をイメージしたのか、両翼に塔らしきものが乗っかっている。
駅舎を出るとすぐ横が宇治川で、目の前に宇治橋が飛び込んでくる。まず宇治川を渡り、平等院を目指します。

宇治橋全景


この宇治川に架かる宇治橋の始まりについて、橋の東詰にある橋寺放生院の「宇治橋断碑」に刻まれている。それによると、千三百年以上昔の大化2年(646)、奈良元興寺の僧道登(どうと)によって初めて架けられたと記されている。わが国最古級の橋で、「瀬田の唐橋」と「山崎橋」と共に日本三古橋の一つに数えられる。古今和歌集や源氏物語などの文学作品に、絵画や工芸品といった美術作品に描かれ、古くから景勝の地・宇治の象徴として親しまれてきた。
その長い歴史のなかで洪水や地震などの被害、さらに戦乱に巻き込まれてきたが、そのつど架け直されてきた。現在の橋は1996年3月に架け替えられたもので、長さは155.4m、幅25mある。桧造りの高欄に青銅製の擬宝珠を冠し、伝統的な形状を維持している。

宇治橋から上流を眺める

上流側に張り出した「三の間」
橋から川中に浮かぶ中の島を眺めるが、かっての賑わいが見られず、何でや?と叫んでしまった。心なしか桜の本数も減っているように見えます。
橋の中ほどを過ぎた辺りに、上流側に出っ張った場所が設けられている。まるで宇治川、中の島、平等院などを見渡す観望所のようだ。実際は、橋の守り神である橋姫を祀る「三の間」と呼ばれる所だそうです。豊臣秀吉が茶の湯に使う水をここで汲ませたとい逸話があり、現在でも「宇治の茶まつり」で「名水汲み上げの儀」が行われる場所です。